訃報・・
故 桑原会長 の奥様から
頂きました書面を掲載致します。
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皆様
夫、伸明は2010年9月24日現地時間午後19:30PMにネパール、ヒマラヤ山脈の
マナスルのベースキャンプ(4,800m)にて亡くなりました。
61才の誕生日が間もなくでした。
9月6日、マナスル登山の為、他の参加者7名、山岳ガイド2名と共にネパールに出発し、
頂上を目指しておりましたが過酷な条件での中、今までにない心身への負担があった
のでしょう。
夕食のため自己のテントを出て食事をするテントへ向かう途中で倒れました。すぐに他
の登山隊に随行していたアメリカ人医師のもとへ運ばれましたが、意識が回復すること
はありませんでした。
その日は、他の隊員の方々が交替で夫のそばに居て下さったとのことです。
翌日ヘリコプターでカトマンズの病院に速やかに搬送され、司法解剖が行われました。
死因は「高山病に伴う冠状動脈の動脈硬化によるもの」という所見でした。私と子供二人
はその後夫と面会でき、最後のお別れをしました。
チベット仏教の僧侶の読経ののち、スワヤンブナート寺院にて荼毘に付し、遺骨を
カトマンズより持ち帰りました。
家にお骨はありますが、まだ夫は旅行中の様な気がしております。まさか33年前の11月
に新婚旅行の際に訪れたカトマンズにこの様な形で再び訪れる事になるとは、不思議な
縁です。
これからももっと余生を楽しめただろうに、と思うと大変残念ですが、夫らしい最後だった
様にも思います。
幸い娘二人も私を支えてくれております。
又、89歳の夫の父も気丈に元気で居てくれています。
皆様方の生前のご厚情に感謝申し上げます。何かの場面で思い出していただき、夫を
偲んで頂ければ私共も幸せです。
皆様の今後の御健康、御活躍をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
2010.10.3 桑原悦子
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